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プレマネブログ

2019年03月29日

21世紀のチーム運営スタイル

リーダー役はリーダーだけのものではない

■リーダーシップはチーム全員に必要
リーダー役はリーダーだけのものではありません。
いわゆる「部下」の立場から発揮されるリーダーシップもあります。
そもそもリーダーシップとは、リードするスキルであり、周囲を巻き込み、
引っ張っていく事です。
メンバーが、自分の担当する業務に関してチームに働きかけ、
チーム目標に貢献していく事です。この貢献の仕方に、次の3つがあります。

○チームリーダーとしてのチームを動かす事への貢献の仕方
○サブリーダーとしてのチームを動かす事への貢献の仕方
○チームメンバーとしてのチームを動かす事への貢献の仕方

基盤が脆弱なチームの特徴は、ある特定の人にしか出来ない業務が多すぎる事。
日常業務、管理業務でもしかり。これは何を意味するのか?それはリーダーシップ、
マネジメントが一方向からしか発揮できていない事を意味します。
たとえば、会議でよく起こっている事象で以下の事があります。司会進行は部長。
部長の携帯電話にお客様から電話がかかる。そうすると会議が中断し、
部長が戻るまで会議は始まらない。一方向からしか発揮できていない典型的な例です。

■リーダーシップは訓練すれば身に付くスキル
リーダーシップとは、リードするスキルであり、周囲を引っ張り、
巻き込んでいく事です。このケースなら、部門のNO2であるサブリーダーが
司会進行をすればよいだけであるが、やらないのではなく、出来ないのです。

○社長が居ないから・・・
○部長に聞かないとわかりません・・・
○リーダーから教えてもらっていません・・・
○標準化が出来ていませんから、私達は出来ません・・・
等とこのようなケースは、いろいろな現場場面で見受けられます。

本来、チームを目標へ導くことはリーダーの役目だと思われますが、
チーム内で価値判断基準や目標が共有化されていれば、サブリーダーでも
メンバーでも自分が担当する業務についてリーダー役を発揮してチームを
目標達成に導いていくことが可能となります。

■メンバーシップを大切にする
メンバーシップとは、メンバー全員がリーダーと同じ気持ちの組織を
目指す考え方。組織が出す結果に対して「リーダー」が及ぼす影響力は
1~2割といわれ、「チームメンバー」が及ぼす影響力は8~9割との
調査があります。つまり、組織改革を始めるのはリーダーですが、
完遂させるのはチームメンバーです。
組織・リーダーに対するメンバーの主体的協力が成果を出すポイントに
なっている時代です。

■メンバーシップの効果
メンバーシップがリーダーやチームメンバーに対して、働き始めると、
以下の効果が出ます。

●指示待ち的な姿勢が、自律的に考えて行動する姿勢に変わる
●人間的な好き嫌いに依存することなく、上司と仕事をするようになる
●上司の立場で考えることにより、マネジャーとしての予備的訓練になる
●一匹狼的な動きが、他メンバーと協働する動きに変わる

メンバーが自律的に動くことで、スピード変化に対応し、「自ら考える組織」へと
変わるといわれます。数多くの企業を見ていると「業績」は組織メンバーの意識と
行動によって決定づけられることがよく分かる。
メンバーが、どれだけ自社・自チームの業績についての関心を示し、
目標達成の意欲を抱いているか。また1人ひとりが、チームのことをヒトゴトでなく
自分の事としてとらえ、よりよい成果を求めて対応の行動を迅速に起こしているか。
すべては意識レベルと行動力によって決まる。
だから「人を育てるとは、意識と行動を変えること」でもある。

■意識を変えさせる職場・上司の接し方
意識を変えさせる職場・上司の接し方として以下の方法を参考にしてください。

●メンバーが行う仕事の意味や意義を伝える
●自社の仕事と社会との関連性を様々な視点から捉えさせる
●目標の到達ステップを明確にして、途中の小目標を設定する
●意思決定に参加させる
●仕事に慣れた頃に、新しい課題や 仕事を与える
●成果発表の機会を設ける 等がある。
結局この意識とは、働かされている意識を取り除く事に尽きる。

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