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プレマネブログ

2019年03月29日

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働きやすいチームワークとは

■勝てるチームの要因と負けるチームの要因
メンタルトレーニングというものがあります。
世界各国のオリンピック選手やプロスポーツ選手が盛んに取り入れている
スポーツ心理学の心理的スキルです。「スポーツ選手が技能や体力を
トレーニングするように、試合場面で最高の能力を発揮できるように
心理的にもトレーニングを行い、やる気などを高め、自分で自分を
コントロールするようにする。」ことを目的としています。
「心・技・体」の「心」の部分を科学的にトレーニングすることで毎日の
練習で培った技術や体力を最高度に発揮し、徹底的に勝つ可能性を
高めようとする方法のことらしいです。
その中で、メンタルトレーニング応用スポーツ心理学研究会の
大商学園・田口先生がまとめられた図表1の『勝てるチームの要因と
負けるチームの要因』をご覧ください。
スポーツばかりではなく、一般企業でも共通する要因を抜粋しております。
どうでしょう?あなたのチームにも当てはまる要因はあるのではないでしょうか?

プレイングマネージメント体制でチームを強くする観点からすると、
特に
3.自分がリーダーのつもりで1人1人やっている。
4.人の嫌がることを喜んで手伝い、協力する。
5.やるべき仕事、役割をきっちりやる。
6.目標のために今すべきことをやっている。
7.人の話を聞く耳を持ち、そして自分に生かす。
8.コントロールできるもの多く持っている。
11.やれること、出来ることを見つけ率先してやっている。
13.軌道修正がはやいの項目は重要な要因となるでしょう。

■メンバーはその人が置かれた「場」に影響を受けて行動する
カール・レヴィンという著名な行動科学研究の第一人者がいます。
彼が提唱した有名な理論で『場の理論』があります。
人間は個人の特性によるだけでなく、その人が置かれた「場=職場環境」に影響を
受けて行動するものだというもので、組織における人間行動を理解するための
1つの枠組みとされます。よくポジションが人を作るといいますが、
これはこの場の理論の典型事例です。また、カール・レヴィンは職場環境が
メンバーの行動に影響を及ぼす関連性を次の式で説明しています。
メンバーの行動(業績成果)=(本人の能力・性格)×(職場環境)。
つまり、メンバーの行動は本人の能力・性格のみならず、
その職場の働く環境によって、大きく影響を受けるとしている。
いくら、メンバー本人の能力が高くとも、
会社の方針・部門の方針が不明確であったり、目標がなかったり、
リームリーダーの指示が曖昧であったりすると、働きにくい職場となり、
メンバーの行動がピントずれになり業績成果は出ません。又、
その逆もありうるわけです。
メンバーの行動に影響を与える職場環境をいかに働きやすく=動きやすく
するかが重要となります。

■働きやすいチームワークとは
働きやすい職場をつくる為に必要なチームワークのよい状態とは、
このような状態を表すのでしょうか?以下に10点記します。

①チームの雰囲気が暖かく、活気がある。
②チーム共通の目標を全員が理解している。
③チームメンバーに関心を持ち、お互いに聞く姿勢をもっている。
④チームメンバー同士がお互いの人格を認め合っている。
⑤リーダーシップはメンバー全員が持ち合わせている。
⑥自分の役割を責任をもって遂行している。
⑦チームを維持継続・発展させる工夫努力をメンバー全員が行っている。
⑧チームメンバーがお互いに対する牽制機能を発揮している。
⑨チームメンバーが相互に補完していく発想がある。
⑩今、自分が何をやるべきかを常に考えている。

このような状態が恒常化するとチーム運営の当たり前のレベルが上がり、
働きやすいチームとなります。ところが、実態としてよいチームワークの
状態がなかなか保たれない。それは何故か?

①チームを動かす原理原則を理解していない。
②よい状態のチームワークを体験した者が少ない。
③チームリーダーに依存しすぎており、チームとしてのワークがない。
④個人商店的発想でチームで仕事をする発想が乏しい。
⑤役職・経験のみで物事を決め付ける習性があり、中堅・若手社員がカヤの外。
⑥決め事が守られずに正直者がバカをみる風土がある。
最初からチームワークの良いチームはありません。前にも触れていますが、
中小企業という組織は本来の組織からすると、価値観が違う人達が集まる人間動物園です。
ですから、組織をまとめようと工夫しないと崩壊します。
つまり、チーム・チームメンバーに仕事をチームでしていく発想があるから、
チームワークが鍛えられていきます。

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