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プレマネブログ

2019年03月29日

人を動かす基本動作

外部環境が変化すると基本動作も変化する

■外部環境の変化がもたらす影響
外部環境の変化は、確実に現場の変化を求めてきています。
代表的な外部環境変化は、
●成熟化社会 
●高齢化社会 
●少子化社会 
●グローバル経済社会
●複雑系社会(予測不可能な社会変化)ですが、
これが企業に及ぼす影響は既存の商品・サービスを、
既存の方法のみで提供すると、確実に売上高・粗利益率が
下がる事に代表されます。

下がるから、
●既存商品を改良して、新規マーケットにぶつける
●新規商品・サービスを開発・開拓して、既存客にぶつける
●新規の商品・サービスを開発して、新規マーケットにぶつける
の方策が必要となっており、これを戦略というわけです。

■命令は仕事の目的を明確に伝える事
上記の売上高・粗利益率低下の対策は、従来の仕事を比較すると、
仕事の難易度がはるかに難しくなっています。この事実が及ぼす影響は
色々な現場場面で発生しており、上司がメンバーに行う命令・指示の出し方にも
影響が出ています。厳密にいうと、『指示・命令』ではなく、
『命令・指示』が正確な内容となり、その内容ですが、以下のようになります。

命令・・・行う仕事の目的を明確に伝える事
指示・・・行う仕事の手順を明確に伝える事

外部環境が現場に及ぼす影響で最大のものは、『仕事の難易度アップ』です。
ご存じのように、仕事は当初の予定通りには進みませんから、
『P-D-C-Aサイクル』の考えがあるわけです。上司がメンバーにその仕事の
目的を明確に伝えないと指示を出した時から状況が途中で変化する事が
多くなってきています。
この時に、その仕事の目的を理解しないとお手上げ状態になり、
上司にお伺いを立てる戦闘力の弱いメンバーになります。

■指示とはOJT(現場での教育)も含めた基本動作
仕事の手順についても同じです。仕事の難易度が上がる事で、
ルーチンワークでのやり方が変化したり、新しい仕事の数が多くなっています。
このような状況で上司はメンバーのその仕事に対する『経験値・知識・技術レベル』を
確認して、実際に一人でできるかを確認しないとうまくいかない現象が多発しています。
つまり、指示を出した時に、メンバーがその仕事ができるかどうかの根拠を
持って確認する事が指示には、必要になっています。
指示とはOJT(現場での教育)も含めた基本動作に、外部環境変化が変化させています。
基本動作とは、人・チームを動かすために必要な動作です。

■部下のレベルと命令・指示の出し方
部下のレベルと命令・指示の出し方を考えてみると、判断力・依存心・経験によって
その対応が違います。

《具体的な作業レベルの命令・指示の場合》
5W2Hが完全に明確で、誰がその指示命令を受けても同じ結果になる指示命令

《過去に行った経験がある仕事への命令・指示の場合》
ある程度の自己裁量が必要な命令指示(過去にやった経験がある)で、
上司は要点だけを伝えるだけですみ、部下も自己裁量部分にやりがいを感じられます。

《初めての仕事への命令・指示の場合》
部下の力量によって精度・品質・成果にバラツキが生じます。
上司は命令指示の目的を明確に伝えないと、受取る方の解釈や能力に影響を受けます。

《自己裁量が大きい仕事の命令・指示》
内容やレベルに応じて、実行できる力量がある人にしか依頼できない
仕事命令・指示の出し方を変える事で社員の成長を促す事になります。

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