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プレマネブログ

2019年03月29日

チームを動かすリーダーの技術

3つの階段があるメンバーの動かし方

■リーダーのリーデイングスタイル
リーダーのリーデイングスタイルとは、相手や状況、チームの成熟度に従い、
リーダーのメンバーに対する接し方を変える事です。
多くのリーダーが、誰に対しても同じように接する事がよいを考えているが、
これは大きな間違いです。メンバーを公平に扱う事と同じように接する事は違う。
指示待ちのメンバーには、具体的に指示を出す事が必要だし、
一匹狼のメンバーには力で押えようとすると反発するだけです。
手のかかる人・かからない人、経験のある人・ない人では接し方は変わります。
又、同じ人でも状況によっては、対応の仕方が変わる。緊急時には独裁型の
指示命令が必要にもなります。チームの成熟度によって、リーダーのチーム
対する接し方は変わります。自分のチームが同様な成熟度なのかを見極め、
リーダーとしてのスタイルを考える事は必要です。

■第1段階・・・力でメンバーを動かすポイント
緊急度が高い問題が発生した場合は直ぐに対応する事がポイント。
クレームや事故の場合や重要な場面の軌道修正時は、強引に即座に動かす事が
求められます。この方法は、指示待ちメンバーや経験の浅いメンバーが
多いチームに有効。

≪ポイント1 - 権力で動かすパターン≫
自分が思った通りにメンバーを動かそうとするパターンで、強い指示命令を
前面に押し出し、動かしていくやり方。

このやり方の特徴
●即効性がある
●理屈ぬきにその場の成果は出せる
しかし、反面
●メンバーの本当の力を伸ばす事はできない
●優秀なメンバーはやる気を失う
●このパターンを長期間やるとメンバーは指示待ちになり、チームの成長は無くなる

≪ポイント2 - 実力で動かすパターン≫
プレイングマネージャーの典型的スタイルで、マネージャーでありながら、
同時にトッププレイヤーでもあり、先頭に立ち、メンバーをついてこさせるパターン。

このやり方の特徴
●リーダーが自らやる事で問題解決に素早く対応できる
●仕事の成果が出しやすくなる
しかし、反面
●メンバーの能力向上や動機付けを妨げる可能性がある
●リーダーが自らやる為に仕事の進め方や価値判断基準を教えられない事が多い
●メンバーの達成感が薄くなり、やる気が損なわれる
●優秀なメンバーほど、ストレスが溜まる方法
気をつけなければならないのが、リーダーが優秀なプレイヤーであるだけに、
メンバーに対して厳しく接し、こんな事も出来ないのかと思う事であり、
重要な視点は、優秀なプレイヤーの仕事のやり方を理解させ、出来るようにする事。

■第2段階・・・仕組みでメンバーを動かすポイント
会社の規模が30名前後になると、動かすやり方に新たなパターンが必要となる。
特定の人の特定のやり方で動かす事に限界がくるので、誰もが出来る方法が求められる。
考え方やルールで人・チームを動かす方法にチャレンジしていく。
≪ポイント1 - ルールで動かすパターン≫
考え方やチーム運営に対し、ルールをつくり、理解させ、現場にルールを落とし込み、
仕組みをつくり、習慣化させる事でメンバーを動かすパターン。

このやり方の特徴
●メンバー間の個人差を少なく出来る
●考え方や仕組みがチーム全体に浸透するので、メンバーの底上げが早くなる
●メンバーもチームを動かすポイントを知るので、動きやすくなる
しかし、反面
●リーダーの考えが根付くまで、時間が必要となる
●根付かせるまでに根気が必要となる
●複雑にしすぎると面倒くさいとなり、メンバーにとって、動きにくさがでる

■第3段階・・・主体性でメンバーを動かすポイント
メンバーが育つと動かし方にも変化が出てきて、主体性で動かすパターンになる。
メンバーのレベルが上がるとは、当事者意識が強くなり、自分が今何をすべきかを
考えていけるレベルになる。当事者意識が出てくると、目標や方針を意識し、
自分で対策を考えるようになってくる。そうなると、メンバーはこうすべきと
自分の意見を考え、持ち始め、リーダーはメンバーの意見を吸い上げ、
活用していけるチームレベルになる。

≪ポイント1 - 意見を尊重して動かすパターン≫
メンバーの意見を吸い上げて、活用していくパターン。

このやり方の特徴
●メンバーの当事者意識が高まる
●メンバーの意見がリーダーの意思決定に反映されやすいので、
リーダーの後任が育ちやすくなる
●メンバーの意見を吸い上げ、検討していくので、意思決定の内容が
メンバーに受け入れやすくなり、実践度が高まる

反面、注意すべき点は
●メンバーの意見がピントズレのケースがあるので、判断基準をしっかり
教えていく事が求められる

≪ポイント2 - 権限委譲をしながら動かすパターン≫
メンバーを信頼し、権限委譲しながら、仕事を任せ動かしていくパターン。
このやり方の特徴
●メンバーの向上心が高まり、レベルアップが図れる
●リーダー本人が新しい仕事にチャレンジが出来る

しかし、反面注意すべき点は
●仕事を任せる事でリーダーのストレスは溜まりやすい
●指示・命令や報告・連絡ができないチームには向かないやり方
●メンバーの力量を分析してやらないとリーダーの仕事の放棄につながる

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