2020年12月25日
21世紀のチーム運営スタイル
チームで共通の問題に気付いていく
今回はプレイングマネージャーの皆さんがメンバーに理解させていくチーム運営の視点について説明していきます
■問題とは
チームは問題だらけです。
しかし、最初からチームに共通の問題があるわけでありません。問題とは、誰かの目を通して始めて問題となります。問題が転がっているのではなく、誰かが問題にする事で初めて問題となり、浮き上がってきます。
でもこの段階では、ある特定の人だけの問題であって、他の人にとっては何でもないことかもしれません。
つまり、最初からチームに共通の問題があるわけではないのです。ある特定の人に見える問題が、チームにとって必要な問題ならば、チーム共通の問題にしていく事です。
■価値判断を教える
経験の浅いメンバーが多いチームは『見える問題が見えない』状態ですので、時間は掛かります。経験の浅いメンバーが問題を見えるようにする為には、問題とする価値判断基準を教えないと問題は見えません。基本的にこの課程をたどるしかありません。
たとえばチームにとっての達成すべき目標、守るべき基準等が共有化されないと、何を問題とするかがバラバラになってしまいます。価値判断基準が共有化されてこそ、現状に対してのチーム共通の問題が見え、共有化されるのです。メンバーに問題を見えやすく事は価値判断基準を理解させる事です。
問題の見え方は特定の人だけより、メンバー全員が共通して見える方が問題に早く気づくし、手のうち方は色々出来ます。
また、どんな些細な気になる点でも、チームメンバーが問題を見えやすくする事で
「どんな感じ?」
「もしかしたら」
「以前にもこんな事が」
「それならばこうしたら」等の日常会話が出来るようになります。
問題を解決する場が会議だけと思い込んだら、動いている現実に対して、何も手が打てません。問題が見えるメンバーをつくることによって、ある特定の人にしか見えなかった問題点をチーム共通の問題として、捉えることが出来るようになるのです。
そうなると、リーダーであるあなたは、問題に気付くチームを運営する事ができます。