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プレマネブログ

2020年03月05日

チームを動かすリーダーの技術

P・D・C・Aサイクルとは回り続ける事

■中小企業ではCheckとActの機能が弱い

目標未達には、次の3つの原因があるといわれます。
●計画段階の不備・・行動はしたが方向を間違えた
●実行体制・能力・行動力の不足・・方向は正しかったが実行力不足
●マネージメント力量不足・・チェック・アクションが働かない
この3つの原因を解決する方法として、【PDCAサイクル】という基本サイクルがあります。 夫々に、Plan(計画)・Do(実施・実行)・Check(点検・評価)・Act(処置・改善)の意味があります。中小企業では特にC・Aが弱い。その原因は色々がありますが、Plan(計画)の視点で考えると、Plan(計画)の作り方にも問題があります。

●Plan(計画)・・従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する。①「目的は何か」②「目標をどこにするか、基準数値の決定」③「目的・目標を達成する方法を決める」この3つを決めてないと次のDに移れない

●Do(実施・実行)・・計画に沿って業務を行う。①やるべき事の優先順位・重要度を意識して行動する事②実施に当たって、命令するだけでは現場は動かないので、教育訓練も行う③マネージャーは決まった事を決まった通りにやらせる事がポイント

●Check(点検・評価)・・業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する。①方針・計画に対するチェック、途中工程でのチェックを行動と成果面でデータとして集計、測定する②目標と対比し、その成否・要因を評価・分析し、対策を立てる。

●Act(処置・改善)・・実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする。①うまくいった仕事は、そのまま標準化すると共に定義化を計る②目標と結果のズレが出た時は、原因究明と応急対策③再発の可能性がある場合には、仕組みとしての再発防止策を検討する。

中小企業では特にCheck・Actが弱い。その原因は色々がありますが、Plan(計画)の視点で考えると、Plan(計画)の作り方にも問題があります。

目的は何か、目標をどうするのか、目標を達成させる方法を具体的に決めないとCheck(点検・評価)がやりにくくなります。このPDCAの基本解釈はサイクルである事がポイントです。サイクルとは回り続ける事で、「社員の日常活動、基本動作」になっている事です。

経営コンサルタントを27年やっている経験から観える事は、計画段階の不備による目標未達は非常に少なく、能力・行動面やマネージメントの力量不足が多いと感じます。このような視点からも目標達成には、チーム・メンバーをコントロールするマネージメントアクションが必要です。目標を掲げ、正しいプランを作り、その通りに行動したとしても、多くの場合は予定通りにいきません。これが仕事です。ものごとは予定通りにいかないから、『計画・実践・現状確認・軌道修正』の概念に基づく仕事の技術としてのP・D・C・Aサイクルがあるわけです。

サイクルは回り続ける事でその効果が発揮できます。回るとは、日常業務のなかでスムーズに運営される事であり、回り続けるとは、社員の日常活動、基本動作になっている事です。

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