2021年01月16日
人を動かす基本動作
リーダーが管理できるのは5人まで
今回は組織について説明していきます
■人間の神経系統で組織を考える
組織を考えるときに、よく「適正な規模はどのくらいか」と聞かれる。
適正な人数を経営数値からはじき出す方法もあるが、ここでは人間の神経系統を基に考えてみよう。人間の神経系統には、指令を与える脳と伝達神経、末端神経がある。
会社に置き換えれば、脳は社長であり、伝達神経は幹部、末端神経は社員である。つまり社長が出す指令は、伝達神経(幹部)を通って、全社員(末端神経)に行き渡る。これが基本である。
しかし、多くの企業で伝達神経から末端神経に行くまでに流れが詰まっているケースが多い。
■統制限界の原則
リーダーが能力を発揮する要素として、「統制限界の原則」というものがある。
リーダーは部下の仕事内容・レベル・許容量を把握しておかなければならないが、その量が、リーダー自身の管理能力を超えてはならないというものだ。
経験則から言うと、1人のリーダーが管理できる部下は、最大でも5人までである。
だからチームが4チームになれば、24人の組織になる(もちろん部門ごとに人数のばらつきはあるが)つまり社員数が30人ならば、伝達神経の役割を果たす人が5人必要になるということだ。
4人で運営されているのであれば、どこかにムリが生じていると考えていいし、これから組織をつくるのにあと1人足りなければ、
誰をその役割に就かせるかを考え、教育していけばいいのである。
中堅・中小企業のプレイングマネージャーの皆様のご参考になりますように・・・