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プレマネブログ

2019年03月29日

チームを動かすリーダーの技術

チームを動かす為に必要なリーダーの7つの役割

チームリーダーはチームに対し、目指すべき目標、進むべき方向性を
考え示す役割があります。
そして、立てた目標を達成するために何をすべきかをメンバー全員で考え、
達成する為の条件を整備し、それを実践し成果を出していく事が大きな役割です。
チームリーダーの役割として重要な点は次の7点であります。

■方向性を立てる機能(向かうべき方向と目標を立案する)
チームが何のために、何を目指して、どのような方向性でいくのかという
進むべき方向とその目標を提示する役割があります。
つまり、会社方針、自部門の方針、目標、そしてそのやり方をどうするのかを
立案しなければなりません。チームの羅針盤をつくることです。

■知らせる機能(向かうべき方向と目標を提示する)
メンバーに対して会社方針・自部門の方針・目標・手順そして、その為の課題を
自分の考えとして、きちんと明示し、積極的に語りかけることです。
知らせる機能の重要な点は教えることではありません。メンバー一人一人に理解させ、
意識させる事。そしてチームの全員で共有化することです。
それによってメンバーは、自分の仕事の位置づけ、役割をひとつひとつ確認し、
意味づけることが可能になります。目的・目標・課題の共有化を図ることです。

■巻き込む機能(全社員で目標に向けてチャレンジする)
立案した目的・目標を達成するために全社員で考え、工夫し,実践していくことです。
メンバーを参画させることがポイントとなります。参画とは自らが考え、判断し、
行動する事です。メンバーとのベクトル合わせ、判断基準の刷り合わせを
怠らないことです。仕事の目標が決まったら、チームリーダーは
「どのようににやるか」という戦術をメンバーに示さなければならない。
ただ単に「目標をやれ」だけなら、チームに知恵・工夫は生まれず、
全体の生産性向上につながりません。
また、途中経過や進捗状況についてもオープンにして、どんな状況でもメンバーの
衆知を集めて乗り切ることです。
メンバーの納得があって、成果の出る行動につながります。

■指示命令機能(各メンバーに役割をやらせる)
チームの目標を達成するために、各メンバーの役割に応じた行動を
指示命令することです。指示命令は願望ではありません。
本質的には『~をしてくださいではなく、~をしろ』となります。
業績をつくる為にやるべき事は、多数あります。しかし、優先順位を決めて、
真の行動予定(日時を決める)を組んでいるメンバーは、ほとんどいないのが現実です。
キチンとやるべき事を行動予定に組ませる事は最大の指示命令事項です。
つまり、決めた事をやらせていく事です。又、チームリーダーがメンバーに対して
指示命令があるならば、メンバーがチームリーダーに協力してもらいたい事もあると
考えた方がよいでしょう。チームリーダーは協力者です。相手と同じ立場に立って感じ、
考えることです。このために必要なのは聞く能力です。

■価値観を共有化させる機能(コミュニケーション)
メンバーに価値観の共有化を図るのはチームリーダーの役割です。職場の
コミュニケーションには、価値観を共有化させる土俵づくりが必要です。
共有化させる土俵とは、場・状況・情報の共有による問題意識の共有化であります。
考える時、実践していく時に、常にベクトルを合わせることが不可欠となります。
価値観の共有とは、意識の共有・情報の共有・スキルの共有・成功体験の共有、
ルール基準です。また特定の人にしか見えなかった問題点をチーム共通の問題として
いくことも重要です。価値観とは考え方・判断の仕方を言葉にしたものです。
他人様の集団を束ねる為には絶対不可欠な要素であり、この木の根っこが崩れると
チームは崩壊します。

■業績推進機能(目標を達成させていく推進者)
チームには目標があります。その目標に対する業績責任者はチームリーダーです。
目標とは生き残る為の条件です。できたらやりたい事は願望。会社が継続して栄え、
働く社員が豊かになる為に、やらなければならない事が目標です。
リーダーは、業績づくりの為に人を動かす事に注力し、決めた事を自ら行い、
メンバーに行なわせるのがその職務です。
又、リーダーは相談を受けるのみではなく、判断をする人でもあります。
判断をする人とは、状況を正しく把握し、現状のチーム力での最善の方法はなにかを
創造していく事です。その為には日常から先に対しての今やるべき事を考え、
手を打つことです。
忙しがっているリーダーほど、目の前の事に追われ、先への対策が打てていません。
そうなると貧すれば鈍になるだけで、悪循環に陥ります。
業績の責任者はリーダーです。しかし、一人で業績を上げてくれとはいっておりません。
プレイングマネージャーだけでやろうとしても無理です。チーム全員でやっていく
プレイングマネージメント体制が必要です。

■環境整備機能(チームを運営しやすくする)

チームを運営しやすくする為には、環境を整備することです。環境整備とは社会生活で
必要なインフラを整備する事と同じです。電気、水道、道路等のインフラ整備があるから、
安心して生活が送れます。人を動かす為には最低必要な仕組みをつくる事。
そして習慣化させることで人の動きに変化がでます。人材教育でも自社・自チームで
働く上で必要な価値観をわかりやすくまとめる。この仕事ができるようになる為には、
どのような知識・技術が必要か?それはどのようにすれば習得できるかを
パターン化していく。
環境整備とはメンバーがチームの一員として働きやすくする方法です。
これに着手しないと、サブリーダーはチーム運営のサポートはできませんし、
チームメンバーの成長は遅くなります。どうしても、業績に目が行きがちですが、
真の意味で業績をあげようとしたら、環境整備が近道です。

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