2020年10月21日
チームを動かすリーダーの技術
利益の源泉を理解する
今回もプレイングマネージャーの必須スキルである数値について説明していきます
■ものさし
生産性の基準には色々な種類があります。
一人当たり生産性・時間当たり生産性・労働分配率・経常収支率・回収率・最低必要粗利益高・
売上高に対する固定売上比率(ベース率)・会員増加率等と色々あります。
・ものさしがあるから、基準ができます
・基準があるから、異常の発見に気づきやすくなります
この法則は集団を迷わさない方法の一つです。
■忙しかったから、儲けたはずだ
メンバーに理解してもらいたい生産性基準は最低必要な粗利益高(月間単位)です。
製造が原材料を仕入れ、製品を作り、営業が商品として販売する。そして注文書がきて、出荷し、請求伝票が
発行され、入金する。
『あ~、今月は忙しかった!』
よく聞く決まり台詞です。多くの社員は『忙しかったから、儲けたはずだ』と何故か決め付けています。
その根拠は何ですか?と尋ねれば、忙しかったからという。
しかし忙しくなればなる程、管理技術がない会社は本来獲得すべき利益を垂れ流しているケースが多い。
確かに数字を締めたら、売上は上がったが、粗利益は確保されていない。
損益計算書で『利益』という言葉が最初につくのが、売上総利益(粗利益)である。
この源泉利益を
・人件費に何%
・一般経費に何%
・営業利益に何%の割合で分配しているのか。経営原則のひとつに分配論があります。
利益の源泉である売上総利益の基準を知らなければ、利益は確保する事は難しくなります。